モノカタリ

 

「モノカタリ」は忘れ去られた処理としての生活の記憶から、実体験と少しだけリンクするフィクションを作り出すことで、もしかしたら自分が経験していたのかもしれない物語を読む作品です。 生きている中で「確かに経験した」と記憶する出来事はどれほどでしょうか。歳を重ねる中で、日々の生活の中で覚えていることをあげる方が難しくなってきたと作家自身は思います。とりわけレシートを受け取るときのような、何気ない生活の経験は「体験」というよりも「処理」のようなもので、代わり映えのなく面白みがないかもしれません。しかしそのレシートにはパーソナルなログデータが詰まっています。この情報をベースに自分のアナザーストーリーが描かれれば、何も面白みが無かったとされていた瞬間を振り返って想像を掻き立てることができるのではと思いました。
あらゆる情報のやり取りが可視化され、高速化され、最適化されていく現代において、ふとあてもない想像をしたり、一日を振り返ったりする時間は昔よりも減っていると思います。この作品はそんな忙しい日常の中でちょっとした非日常を想像することができるものを目指しました。仕事においては無駄は省いて行くべきですが、こと生きる意味においては無駄や回り道は楽しみの一つになり得ます。そんなことを忘れてしまいそうな時に、ふと店先にこんな装置があったら、ちょっと楽しい気持ちにさせてくれないでしょうか。

作品制作:中山祐之介/長堀弘毅

Aging展にて展示(2018年12月)
http://grayscale.cc/

Wired Creative Hack Award 2019 ファイナリスト
第25回学生CGコンテスト パートナー賞(Media Ambition Tokyo賞)受賞

 

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